鳩子の詩集 - 29    

橋のそばで

橋のそばへ来ると、ときどき立ち止まってしまうことがあります。
子どものころ、渡るのが怖かった橋。
一度渡ってしまったら、別の国の子になってしまって、
二度とお家に帰れないような……。
そうやって泣きながら引きかえして行く子もありました。
いたずらをすると、
お前は橋の下で拾ってきた子だなんで言われたりして……。
今のわたし、もう橋は渡ったのでしょうか……?