鳩子の詩集 - 8    

古いポラロイド写真

 古いポラロイド写真の淡い色彩の中で、
 かすかに微笑みかけている少女。
 あ、やっぱりわたしだ。
 今より肌も奇麗なはずなのに、
 今よりずっと厚化粧の彼女。
 あなたは心の中で想い描くほど
 自由には生きていなかったわね。
 今あなたの写真にくちづけしてみると、
 セピア色のオブラートの甘い味がするの。