写真の補正とは

このページは、デジカメ写真や、写真プリントのスキャナ画像について、撮影技術がないために上手に撮れなかったり、スキャナ画像が不鮮明だったりした場合に、画像ソフトによって明るさや色の補正を試みた実例集です。
撮影技術があればこのくらいの写真になっただろうという限度内のことや、プリントへ焼き付けするときの調整と同じ程度のことは、画像加工ではなく、補正と言うそうです。
使用した画像ソフトは、フリーソフトの「Zoner Photo Studio」、「Dibas」 です。
ブログのままごと草では、調整済みの写真をアップしていますが、ホームページでは、初期のままの画像も多いので、少しづつ入れ替えてゆく予定です。

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1 コントラスト

p/89i03.jpg
左画像は、インスタント写真をスキャナしたものですが、なんとなくクリアでなく、コントラストが弱い感じです。
画像ソフトに付いてる「コントラスト調整」の機能では、明るさが飛び過ぎたりして、微妙な調整ができないことがあります。

zonerで、エディタモード右下の「トーンカーブ」を調整してみます。斜めの直線の、右側を上に動かすと明るい部分が強調され、左側を下に下げると黒が強調されます。右上のヒストグラムの波形が左右にはみ出たり途切れたりしない範囲でトーンカーブを調整します。

右画像では、「ハイライトを濃くする」や、「色相」(緑を下げる)を同時に調整しています。少しの色調整なら、まとめてできます。極端な色相については、次の項目「色合いの調整」を参照。

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2 色合いの調整 

古いインスタント写真をスキャナした画像ですが、青みが強すぎ、赤みが弱い感じでした。

Zonerのエディタモードで、右上の「ヒストグラム」を見ると、3色の波形のグラフの頂点が、大きくずれています。 赤が左にずれ、緑が右にずれていますす。つまり、赤が弱く、緑が強すぎるようです。

曲線調整」を起動します。左画像は、赤を強めた状態。青と同じ位置まで引き上げたので、青みが減りました。
右画像は更に、緑を下げて弱めた状態で、肌の赤みも出てきました。
ヒストグラムの3色の波(赤・緑・青)のずれを調整すると、自然な色になることがあります。

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3 彩度の強調

巨樹
1998年製の古いデジカメ OLYMPUS C-840L で撮影したもの。なんとなく緑色が生き生きとしていません。
Dibasで彩度を少し上げてみました。すると肌などの赤も強くなってしまったので、赤のガンマ値レベルを0.1下げました。さらに全体のガンマ値も0.1下げて、暗い部分を強調。右画像となりました

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4 暗い写真を明るく

鳥たちの森
デジカメ写真では、真っ黒に撮れて、何が写ってるのかよくわからないのがあります。
Zonerで「影の強調」を操作するだけで、少し明るくなります。「トーンカーブ」なども組み合わせて調整します。
明るさを増やすと、色相の偏りが強調されることがあるので、そういう場合は、「曲線調整」で色別に補正。

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5 明るすぎる写真の問題


デジカメ写真で、明る過ぎて白っぽくなった画像です。
暗い写真を明るくするときと逆のことをすればよいのですが、仕上りはあまり期待できません。
とりあえず「ハイライトを暗くする」や「トーンカーブ」などを操作してみます。
この画像はまだ良いほうで、これ以上に白っぽく撮れたものは、どうしようもないです。

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6 部分的な明度調整 逆光 


逆光で顔が暗くて表情がわからない写真。人物をもう少し明るく見えるようにしてみます。
Zonerで、「影の強調」の操作だけで、ほどほどに明るくします。背景が明る過ぎない程度までです。同時に「ハイライトを暗く」を動かすと、背景が明るすぎてしまうのを抑えられます。
次に、人物だけ範囲指定して、その範囲をトーンカーブなどで明るく調整。Zonerでは、範囲の境い目は自動でボカシが入るので、範囲指定は厳密でなくても可。この画像では、人物だけ明るくしたら、肌の赤みが強過ぎたので、同じ範囲指定のまま「彩度」を下げました。

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7 ハイライトを暗く


Zonerの「ハイライトを暗く」を使うと、かすんでいた遠景がくっきり見えてきます。胸のあたりには谷間も?
デジカメでは、ハイライト部分が飛んでしまう傾向があるように思います。
Dibas というソフトで、ハイライトを下げた例です。胸の陰影が少し出ました。

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8 色合いの調整(2)

夕焼け小焼け
「2 色合いの調整」の3つめの説明画像とほぼ同じ補正(赤色の強調)を加えて、トリミングしただけの画像です。
撮影時の実際の空の色は、少なくとも心理的な印象としては、右画像のように鮮やかな夕焼けでした。

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9 部分的な明度調整 その2

アイメイクが薄過ぎてラインが飛んでしまったような写真。画像ソフトでシャドウを強調する、という方法です。
このページの「6 部分的な明度調整 逆光」で、一部分だけを明るさ調整した方法と、基本は同じです。

アイラインの上のシャドウを入れる範囲を、最初は広めに指定して、その範囲を少し暗くします。範囲の上側の部分を範囲から除いて、残りの範囲をもう1度暗くします。3回めは、アイラインの近くだけに範囲を狭めて、更に暗くします。
拡大して見ると、3段階の暗さの変化が確認できます。最後にボカシを入れるのは、実際のメイクと同じです。
赤だけ暗くすると青緑色のシャドウになります。
下は、Dibasというソフトの例ですが、少し暗くするといっても、ガンマ値を0.1づつ下げるだけです。
実際のメイクのように常に色の変化を確認しながらシャドウを入れてゆくのではないので、期待通りにならないこともあり、やり直しの手間がかかることもあります。2〜3度やってみた例の1つ。

この方法は、見方によっては「補正」とは違うのかもしれませんが、カメラのストロボがうまく使えずアイラインが飛んでしまうことはよくあります。それを防ぐために、あらかじめ濃いシャドウにして太いアイラインを引くという方法もあるのでしょうが、それでは不自然です。撮影技術があったらこう撮れたのに! という限度内であれば、(広義の)補正の範囲内であるといえます。被写体の形状を変更加工しないことが大事です。

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