サクラ、さくら

芝居などで客席に内輪の応援団を内緒で置いて、さも盛り上がっているように煽るような人たちのことを、なぜサクラと言うのでしょう。
ネットではいろんな説があるようです。露天商のサクラはパッと散るようにいなくなるからというのがありますが、芝居では途中でぞろぞろ帰ってしまったら逆効果です。芝居の桜席という席に座る人たちにそういう人が多かったからという説。桜席とは、客席のいちばん端っこで、角度は見づらいけど舞台と同じ高さで幕の裏までよく見えるそうです。それから、葬式の泣女(なきめ)と同じようなものという説もありましたが、そうするとサクラは泣き役ではなく笑い役ということになります。初期の歌舞伎は狂言芝居ともいって短い寸劇のような笑いが主体のものだったらしいですから、さもありなん?。

「咲」という漢字は、「笑う」という意味で、本来は花が開くという意味はないとのことですが、日本でいつの時代から「花がさく」という意味になったのでしょう。

馬肉をサクラというのはなぜかについても諸説あります。花札の紅葉の絵には鹿が描かれているので、桜の札にも馬が描かれているかと思ったら、描かれていません。幕が描かれているだけです。この桜の幕は何のための幕なのかというと、江戸時代の初めに上野の寛永寺の境内に植えたときに幕を張ったそうで、それ以来幕がつきものみたいです。つまり神聖な場所と見物席を区分けするための幕なのでしょう。しめ縄みたいなもので、桜はやっぱり神聖なものなんでしょうね。
……今日はネットで見たことの受け売りばかりですね。

さて「梅色夜話」というBL的な視点のサイトがありましたが、タイトルが洒落てて良いと思いました。『男色山路露』の序文で「花といへば桜に限り、色といへば女にかぎると、一図になづみたるは、一等向上の一路をしらぬから也」というふうに「桜=女色」とみなして梅の良さを述べたことからの命名なのでしょう。
でも、おかま、トランスジェンダー系としては、桜の派手さや、笑いやインチキ臭ささ、それから季節柄などからして、いちばん好ましい花ではないかと思います。

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