忘れな草紙

あるお姐さん(還暦近い)が、若いころの思い出話をうっとりしながら話したあと、昔のことはよく覚えているけど最近のことはすぐ忘れちゃうのと言ってました。
そうですね、そういうこともあるでしょう。それ以外にも、よく覚えていることと、すぐに忘れてしまうことがあります。

鳩子の生活では、鳩子である時間はそんなに長くはないのかもしれませんが、でもいろんなことをよく覚えています。今までのこと、喜怒哀楽の思い出もそうですが、一度お会いした人のことはみんなよく覚えています。あちらこちらを歩いてみたり、ぼそぼそと小声で話したり、それからもちろんデートのことも。そのとき何を着てたかとかもですね。

鳩子でないような中途半端な時間のときも、映画を見たり本を読んだりしていて、物語のヒロインに完全に感情移入している自分がいます。聖子ちゃんの歌を聴いているときもそうですよね。なにげなく景色を見ているときもそう。そういう生活が、ほんとはこれまでの実人生の半分以上だったようなのですが、本や映画の中身のことは覚えているのですが、それがいつだったか、どんなときだったか、よく覚えてないのが多いのです。

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