中性的なしぐさ(座り方)

「てよだわ言葉」のところでも書いたと思いますが、女女した言葉づかい(または男臭すぎる言葉づかい)は、特に初対面の相手のときや、丁寧に話そうとするときなどには、あまり必要のないものでしょう。丁寧な話し方は、男女関係なく社会人として必要なことでしょうし、丁寧な話し方自体は男女とも同じ話し方でいいわけです。実際にはイントネーションなど男女で違ってくるでしょうが、基本は同じですから、仮に、<中性的な言葉づかい>と呼ぶことにします。

次に「しぐさ」の問題です。しぐさと言っても、ここでは立ち居振舞いや姿勢のことまで含めて、とりあえず「しぐさ」と呼ぶことにしますが、これは言葉と違ってやはり男女で違う印象を受けることが多いかもしれません。けれど、相手に物を丁寧に渡すときの動作や、相手の話を聞くときの姿勢など、基本は共通のものもありますし、違う印象の部分というのは、言葉でいえばイントネーションに相当する部分でしかないのかもしれません。
やたらに手の動作にシナを付ければ丁寧とは限りませんし、粗雑さイコール男性らしさとも限りません。
そこで男女共通のしぐさを、<中性的なしぐさ>と呼ぶことにして、中性的なしぐさとはどういうものだろうということを考えてみます。

しぐさ、というより姿勢ですが、椅子に座るときの姿勢のことを考えてみます。
中性的には、ひざを付けて足を揃える、背筋は伸ばしてやや前傾姿勢です。

ひざを付けるのが嫌という男性は少しだけ開いても良いとは思います。昭和初期の各種団体の集合写真を見ても、ひざを付けている男性は少なくはありません。ある軍隊の記念写真を見たら、事務官や技官、そして最高責任者と思われる軍人2〜3人は、ひざをあまり開かず姿勢も良かったです。中にはひざをぴったり付けている人もいました。だらしのないのは中途半端な上官たちでした。それはとにかく、ひざを付けて座る男性の座り方が昔からあることは確認しておきましょう。

背筋を伸ばすということは、チェアバックに背中を凭れさせないということです。チェアバックとは、日本語で「背もたれ」ともいいますけれど……。
日本の天皇陛下は、椅子にお座りになるとき、決して後ろにもたれかかるということをされません。日本国民のお手本を実践していらっしゃると考えるべきです。
小さな集会などで、女性はきちんと中性的な座り方をしていますが、男性は背中を丸めて凭れている人が多いのは、なぜなのでしょうね。つづく

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