歴史上の人物で女性説のある(その2)

その1を書いたのはもう半年前ですか……。
その後、『つくられた卑弥呼』(義江明子著、ちくま新書)という本をぱらぱら見てたら、面白いことが書いてありました。
古代の九州地方にクマソという国があって、クマソタケルあるいは川上タケルともいう兄弟が治めていました。兄弟はヤマトタケルと戦ったことで有名ですが、異伝ではヤマトタケルの父の景行天皇と戦った話もあるようです。この兄弟のことなのですが、「弟」と書かれていても男であるとは限らないという話。
そうでしたね。兄とか弟とは、兄弟姉妹の中の年長者と年少者を区別するだけの言葉だった時代がありました。龍宮の乙姫さまも、その名前の意味は弟姫で、姉妹の姫のうちの年少の姫という意味です。ヤマトタケルの后の名も弟橘姫でした。
『古事記』などに登場する兄ウカシ弟ウカシの兄弟も男とは限らないことになります。こういう発見は面白いですね。日本の男色またはゲイの起源ともいわれるアヅナヒの罪の話も、実際に読んでみたら二人の人物の性別は書いてなかったですから、薔薇でなく百合の起源になるかもしれませんし?

『つくられた卑弥呼』はあまり面白くない部分もあります。巫女であることよりも、政治的軍事的指導者であることが、価値の高いことだとするのは、著者の価値観なのでしょう。卑弥呼は雄略天皇に似て雄々しかったといったようなことも書いてありましたが、古事記や万葉集の相聞歌を素直に読めば、雄略天皇はああいうイメージではなかったです。若々しく情熱的で不思議な体験を引き寄せる能力のある人というイメージです。
歴史上の人物で女性説のある(1)

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