「おねえさん」と「子ども」

20年も前のことですが、母親くらいの年のトランスのお姐さんに対して、手紙で「おばさま」と書いてしまったら、返事の手紙にチクリと「おねえさん」と呼んでほしいようなことが書かれてありました。そうですね。失敗でしたね。
私自身は今の年齢になって、おばさんでもかまわないのですけれど、トランスの関係者の中には、お店に勤めている人の割合が比較的多いですし、そういう世界では「おばさま」ではしっくりこないというのもあると思います。芸者さんは70歳になっても何歳になっても、お姐さんです。
それと、時代の変化というか、昭和20年代にはNHKに「歌のおばさん」という人がいましたが、40年代以後は「歌のおねえさん」になったような、そういう世間の影響もあるのかも。

江戸時代の若衆(若衆歌舞伎などの若衆)も、何歳になっても若衆です。
鳩子もごく最近でも「女の子」と呼ばれることがあります。
江戸時代では、舞台子や陰間は「こども」と呼ばれることもありました。小児愛ではありません(念のタメ)。愛らしいものをそう呼んだのでしょうね。

中世以前の牛飼の童なども、子供ではありません。和泉式部の部屋に入れてもらった牛飼童は、美形の青年だったと思いますが、こういう童も何歳になっても童です。海童といえば、ポセイドンのような神様のことですが、神そのものや、世俗と離れた神仏に近い人たちを、童と言ったわけなんでしょうね。昔の稚児というのも同じです。稚児愛を小児愛とみるのは間違いです。
稚児物語の「秋夜長物語」については、前にも書いたことがありますが、加筆しようと思いましたが、そのままこちらにもアップしておきました。
『秋夜長物語』(中世稚児の物語)
鳩子のばあいは、いつまでたっても子どものような部分があるのですが、それはまた別の問題です。

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