出生の秘密?

三日に一度は書きたいと思っていますが、今月はまあまあのペースです。

ドラマ「ゲゲゲの女房」のお話。新人少女漫画家の悩みは、マンネリパターンのストーリーばかり書かされることだそうで、そのパターンの一つに「出生の秘密」というのがありました。1960年代、ありましたよね、そういうの。
出生の秘密ストーリーにもいろんなパターンがありましたが、自分は本当はもっといいところの生まれの子かもしれない、というのが一番だったかも。いつかお金持の親が迎えに来るかもしれないとか、映画の「三丁目の夕日」でもそういうシーンがありました。

日本の昔話のヒーローは捨子であることが多いそうですが、とにかくそういうのは、日本の社会に養子縁組が多かったことを物語っているわけなのでしょう。江戸時代には身分社会というタテマエを、養子縁組というホンネでいとも簡単に越えてしまってました。家や店の"のれん"を守ることが大事だったので、どうにもならない息子は平気で勘当して、養子をとったりします。代々続いた店はほとんど番頭さんが婿になったらしいです。
かといってみんなが身分を越えたいと思っていたというわけではないのですが、勘当された放蕩息子の若旦那には、庶民は憧れてたみたいです。そういう落語の噺がたくさんあります。

江戸時代にトランスジェンダーに対して寛容な社会だったのは、親子関係も一種の見立てにすぎないのだから、性別も見立てでじゅうぶんという考えだったからかもしれません。「トランス」というよりも「見立て」が肝心なのでしょう、

最近はそういう婿相続は少なくなっていると思います。企業の相続と家庭の相続は区別されるようになりましたから。明治以降、武家にならって男子相続を重視するようになったためもあるでしょう。他人より子孫を重視するのは近代では常識です。

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