お相撲のこと

あるフリーライターの人が言うには、自分の仕事はやくざな稼業だって、言ってましたけど、広い意味でのやくざというわけでしょうけど、少し意味を狭めていえば、股旅映画の渡世人やら、フーテンの寅さんなんかもそういう部類といえるのでしょう。悪い人たちではありません。組織ができていて、その時代の世の中からはみ出てしまったマイノリティの人たちを受け入れてくれて、社会福祉のようなところもありますし、そのほかさまざまな芸能の歴史などにも貢献してきた、そういう人たちなわけです。そういうはみ出し?芸人の中には、トランスさんたちもふくまれる場合もありますね。
芸能や興行などにも古くから深く関わりがあって、大相撲もそうです。ただし、いつのころからか、悪い組織もタニマチに関わっているような感じがしています。暴対法が施行されたのが1992年ですが、この法律はグローバリゼーションの波の中で欧米から押し寄せてきたものらしく、日本のやくざとは全く別種のマフィア対策を国際的に約束してきて、それをお役人たちは何が何でも日本社会へ当てはめて、日本でもやるべきことはやっていると国際社会へ報告しなければならなくなったらしいです。このやりかたをめぐって、しっくりいってないんじゃないでしょうか。大相撲でさまざま問題になっているのは、そこに根源があるような気がします。大相撲はグローバリゼーションを拒否してもさしつかえのない固有の文化なのですが、外国人力士を受け入れてしまったので、そうもいかなくなってしまったのでしょう。

大相撲の土俵の上が女人禁制であることは、尊重されるべきことと思いますが、江戸時代に観客を男性に限ったことから始まったもので、そんなに古いことではないらしいです(6世紀ごろの女相撲の記録もあるらしい)。"客"に対して条件をつけることがかえって集客力を高めるという営業的観点のものだったそうですが、200年もたてば一つの"伝統"になるわけなのでしょう。

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