季節と人生

季節は毎年くりかえします。秋は去年も来ましたし、もっとずっと前からそうです。あたりまえのくりかえしなのですが、ふと思えば、心がやすらぐものです。
人の人生にもそれに似たものが見つかればいいと思います。

肉体の若返りはあきらめるしかありませんが、心はどうでしょう。
たとえば、だんだんといろんなことがわかるようになってくると、今まで無理をしておつとめしてきたことも、ささっとできるようになります。心に余裕ができるのでしょうね。そのぶんだけどこかに天真爛漫な心がよみがえってくるような気がします。

田中優子氏がどこかで述べられていましたが、言葉は正確に憶えていませんが、江戸時代は右肩上りの進歩をめざすのではなく、「Z」の文字のような繰り返しが理想だったとか。

Zというのは、右へまっすぐ進んだと思ったら、また左へ戻っていてそこからまた右へ進むという感じ。江戸時代のことも、南北朝時代のことも、源平時代のことも、江戸時代において同時進行してゆくわけです。江戸時代は過去を否定しませんでしたからね。
歴史の中にもう一人の自分を見つけられたら、それはまた一つのくりかえしの現象ですから、新しい季節の発見です。
現代の風潮のように過去の歴史を否定してしまったら、それは発見できないでしょう。

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