王選手の一歩足打法

 高校野球のシーズンですが、最近は見ることも少ないので、昔のプロ野球の話です。
 王と長島が現役のころ(1960年代ごろ)の話なのですが、やっぱりこの二人は人気がありました。今は長嶋人気のほうが上らしいですが、現役時代は互角の人気で、荒川コーチと一歩足打法をあみだしたストーリーは、いかにも根性物語ですし、大人にも受けたと思います。それよりもああいう特殊な打法というのが、子どもにとってはいかにも野球マンガ的なのですね。少年雑誌のマンガではもっと色んな打法が考案されましたし、ピッチャーも魔球をどんどん投げました。魔球はなぜ変化したり消えたりするのか科学もどきの解説も載ってましたが、実際は不可能だとは子どもにもわかってました。でも一本足打法は現実なのだから、すごかったのです。
 有名な国語学者の人の本で、長島と比べて王選手のインタビューの言葉は、面白味もなく日本語がよくないと書いてた人がいたのですが、それはたぶん国籍の問題で、子どものころからどんな小さなトラブルでも避けるために言いたいことを言わず、あたりさわりのない答えばかりしていたことに原因があるのだと思いますね。監督になってからは面白い話も多いと思います。
 長島が引退してまもなくのころ(1974〜76年ごろ)、TBSラジオの番組で、個性的なスポーツジャーナリストの人がいて、王選手の長時間インタビューが放送されたのですが、面白い話でしたね。その番組で解説の牧野茂氏が、自分はコーチとして長いつきあいがあるが王選手のこういう話は初めて聞く話ばかりだと、驚きを隠さず、あの優等生発言ばかりの王選手からよくぞこれだけの話を引き出したと、インタビュアーに敬服していました。そのインタビューをした人の名前はおぼえていませんが、数年後に病気で若死にしたという話です。あのインタビューが本になってたら、読んでみたいですね。

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