ポーズ研究 その2

(この文章は「燕返し」とかの用語を知らない人にはとてもわかりにくいと思います。成人指定です)
男女のポーズの話の続きですが、"Kamasutra Free Positions"という比較的上品な画像ばかりの教科書のような英語サイトを見てきたので、 日本の伝統的な四十八手と比べて考えてみました。
こういう画像集ですと、西洋の男性でも正座したりしますから、日本も西洋も違いはないように見えますが、好まれるスタイルというのがやはり少し違うようです。
あちらのものですぐ気づくことは、バックスタイルの種類の少なさです。実生活ではわかりませんが、あちらのタテマエとしてはそうなのかもしれませんね。

あちらでは側位が少ないというのもあります。側位とは日本では浮橋、八橋、八重椿、燕返しなど綺麗な名称で種類も多いのですが、横になったままのバックスタイルが多いのです。
日本で側位が多いのは、畳の生活なので、部屋で横になればすぐできるというか、でも畳はそんなに柔らかくもないので、どちらかが一方的に下になることのないように、側位が多いのかもしれません。
それだけでなく、江戸時代の四十八手というのは、やはりトランス文化を反映した一面もあると思いますね。菊一文字というスタイルは明らかにそうなのですが、バックスタイルの多さがそれを物語っているような気がします。これらは西洋文化がタテマエとしては認めて来なかったものです。

「とまり蝉」というスタイルがあるのですが、立位で、男が駅弁売りのように前で抱えるスタイルです。あちらでも似たスタイルがありましたが、男が力を入れてなくて、女が自力ですがりついていました。日本の男性のほうが優しいのかもしれません。
それから正常位から女が腰を浮かすスタイルでも、日本では入船本手やうけあし、筏本手など、みな男性が抱え上げるものなのですが、西洋にはそういうのはありません。日本には他に女の腰の下に枕を置いて腰を高くする鶺鴒本手というのもありますが、これはトランスさん向きでもあり、入船本手なども含めて、バックスタイルでなくてもトランス文化の反映が見られるような気がします。

日本の解説サイトでは「閨の戯れ事」というところ、男の子の好奇心で書かれ、とりあげたスタイルも多く、わからない部分はわからないとはっきり書いているところが好感があります。ただしちょっと誤解もあるようです。明治から昭和初期の絵画を見ていればありえないような記述が若干あります。
「OUT of TILOLU 四八手講座」は、女性の書いたもののようで、あいまいな部分はあいまいに表現して、エラーはありません。画像も昭和初期頃の絵をトレースしたような感じで、今の人が適当に書いたものはありません。こちらは実用性をふまえた内容になっています。

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