日本を蝕む投資家社会のこと

「消費者の信頼を裏切る結果になったことをお詫びします」という感じの言葉は、このごろよく耳にします。食品偽装が明るみになったときの言葉ですよね。でもなんとなく違和感を感じていました。だってそんなに信頼も期待もしてないですから。
そんなに信頼されてると考えてることこそ企業の傲慢さの現われなのかもと思っていたのですが、最近ちょっと見方が変りました。それはつまり
日本人全体が何をするにも投資家的な態度しかとらなくなっているので、そういう今の日本人を意識した発言だといったほうがいいみたいですね。「投資家の信頼を裏切った」ことを恐れているのですね。

日本人全体が投資家になったなんて、ちょっと話が難しくなりそうですけど……。
でも思い当るふしはたくさんあるでしょう。
この前の総選挙では低収入のフリーターたちが小泉自民党にあれだけ投票したのは、「何かやってくれそうだから」だというのですが、これも投資的行為だとみることができます。ホリエモンも人気がありました。
学校で先生たちへ言いたい放題のクレーマーの親たちについては、消費社会でお客様は神様というか、1円でもお金を払う消費者が無条件にエライというような風潮のせいではないかという人もいたのですが、でもああいうクレーマーは消費者のレベルを通り越していますよね。株主や総会屋の態度だといったほうがぴったりくるでしょう。
勝ち組とか負け組とかいうのも、現時点での持ち株の値段のことをいってるみたいです。
「夢」という甘い言葉を使いながら、その実際は投資の勧誘みたいだったりしますよね。

トランスジェンダーの問題でいえば、少し古い世代の人たちが、悩みに悩み、考えに考えぬいたあげくに、とうとう越えることのできなかった薬物やら外科手術という一線を、若い人たちはいとも簡単に踏み越えます。これも自分への投資のようなそういった社会的背景のおかげなんでしょう。一般の投資家たちは、失敗したときの話は他人にはぜんぜんしなくて、うまくいったときのことだけを話すのが常ですので、医療的な方向へ行ってる人は、よくよく気をつけたほうが良いと思います。

「消費社会」を通り越して「投資家社会」になってることが、日本を蝕んでる最大の原因なのかもしれないので、あとでもう少し続きを書いてみたいですね。

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