サッチャン

童謡の『サッチャン』(阪田寛夫作詞)の三番の歌詞です。
 さっちゃんがね
 遠くへ行っちゃうって ほんとかな
 だけど ちっちゃいから
 ぼくのこと 忘れてしまうだろ
 さびしいな さっちゃん

「遠くへいっちゃう」ことの意味について、もしかして天国のことなのかもと思ったこともあったのですが、「ぼくのこと 忘れてしまうだろ」というのは、生きているから忘れることができるのであって、やっぱり引っ越しの歌なんだろうなと思います。

作曲家の宮川彬良さんが「深読み」だといって、「ぼくのこと 忘れてしまうだろ」のところは、逆に言えば「ぼくだけは君のことを忘れない」という意味になるので、天国の歌にもとれるようなお話。ついぐっときてしまいました。
なるほどね♪ 男の子に感情移入してみたわけですね。

サッチャンがもう少し大きくなってたら、「あなたのことは一生忘れない」と言ってくれたかもしれませんね。それが言えなかったのは、ちっちゃかったから。
考えてみれば、「あなたのことを忘れない」という言葉が使えることは、とても幸せなことなのですね。

そして大事なことは、引っ越しだとか、人の死だとか、世の中にはどうすることもできない悲しい別れがあるということです。そういうときは、ただ泣くしかありません。泣けることもまた幸せなことなのでしょう。
ときどき背負いきれないほどの悲しみが背中に重くのしかかってくるときがあって、そういうときは、少しづつその重みに慣れていくしかないんだと、あるおばあちゃんが言っていました。

(サッチャンの深読みについては、学校の怪談のようになっているのもあるようですが、そういうのは詩的な世界から、遠くへいっちゃってますね)

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