オーガズムの幻

(少しアダルトな内容を含みます)
ドライオーガズムということがよく言われるようなので、あちこち検索してみたのですが、盛り上がっているのは、一般男性(いわゆるノンケ)の人たちが多いようですね。

いろいろなページでよく見かける表現は、「女性のオーガズムの快感は男性の10倍以上」だとか、「20倍」とかもっと大きな数字のところもありましたが、そんな言葉が気になりました。

以前Wikipediaの「オーガズム」のページを見たとき、「オーガズムの直前に寂寞感(男性)や恐怖感(女性)を覚える場合もあるとされる。」 と書かれてあるのが目にとまりました。
http://ja.wikipedia.org/...
私自身の感覚については、「寂寞感」というものでは全然なくて、「どうなっちゃうんだろう」というふうな少し「恐怖感」に近いものなので、妙に自分のジェンダー?に納得してたのです。

あらためてそのページを見たら、右側にイメージのグラフが載っています。そのイメージによれば、女性のほうが高揚感が遅く来て、頂点の高さは少し高く、長さは2〜3倍持続することになります。
「10倍」という数字はどこから来たのでしょうか。

1970年代に見た"How To Sex"とか"性生活の知恵"とかいう本にも、似たようなグラフが載ってたことを思い出しました。当時のグラフでは、高揚感は男女ほぼ同時にやって来て、頂点は男性のほうが高く、持続時間や余韻は女性のほうが長いというものでした。「男女同時」というのは理想形態なのかもしれませんが、頂点は男性のほうが高いと言われていたのです。事実、腹上死といった事件が、しばしば巷の男性たちの話題になっていました。

今から思えば、当時の腹上死の話も、お酒の席などで少しオーバーに脚色された話題だったのだと思います。最近の「10倍」とか「20倍」とかいう話も同じでしょう。
どちらも、その時代の男性たちが夢見た幻なのではないかと思います。
腹上死こそ「男子の本懐」であるといった当時のジョークは、一面では男性たちが自信をもっていた時代の産物なのでしょうし、「10倍」とか「20倍」という話は、まさにその自信が揺らいでる証拠です。

私と似た立場のトランスジェンダーさんは、オーガズムは今の10〜20秒ほどで充分だと思っているのではないかと思います。あの感覚が「30分以上継続」といわれたら、本気で恐怖をおぼえてしまいます。

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