1970年代の卵



今はもうあまり見かけなくなったかもしれませんが、1970年代ごろは、大手のチェーン店のスーパーマーケットではなくて、八百屋さんの店を拡張して店内を少しだけモダンにしたような感じの個人経営の小さなスーパーマーケットというのがありました。
そんな店で売っていたものの中に、卵の4個入りとか6個入りのパックがありました。それは一人暮らしなのでそんなにたくさんは必要ないという人には、とてもうれしいものでした。大手スーパーにはできない、かゆいところに手が届く小さな店ならではのサービスでした。あのパックは、普通の10個入りパックを店の人がハサミで手作業でチョキンと切って、2つに分けて店に並べてたんだと思います。

1960年代では、町の八百屋さんや魚屋さん、乾物屋さんや、そのほか小さい店がたくさんあったので、庶民はそういう店で買い物をしてたと思います。味噌醤油は量り売りで、小さな物でもバラ売りで、ときどきおまけしてくれたり、昭和ロマンなんでしょうね。1970年代の小規模スーパーは、そういうものとは違う過渡期の形態なのでしょうけど、ある世代にはとても懐かしいものです。

1960年代のおじさんたちの中には、卵を1個だけ買って、どこかにコツンと当てて殻に小さい穴をあけて、その穴からきゅーっと中身を口に吸い込んで、飲んでしまうおじさんがいました。今の栄養ドリンクのような感覚なんでしょうね、たぶん。

Trackbacks

コメント

< トランスとニッパー | top | 人生の落ち穂拾い >