日本人と肉体

日本の中世の話で、若い修行僧が、自らの煩悩を断ちきるために、自分で陰茎を切断したという話を読んだことがあるのですが、精巣を残したままなので、僧はその後も煩悩に苦しんだのではないかということでした。
日本人はこの程度の知識しかなかった、というか、去勢の知識というのは、遊牧民族がたくさんの家畜を飼い馴らすために発達したものらしいのですね。日本人は遊牧民族ではなかったのですね。

日本でも輸送用に馬を飼うことは古くからあったと思うのですが、暴れ馬をなだめるためには、やっぱり祈祷するとかの方法しかなかったのでしょうか。
wikipediaの解説に「敵に奪われても繁殖に使えなくする」のも遊牧民の去勢の目的の一つのように書かれてありましたが、日本ではそういうのがなかったので、将棋の駒も敵に取られたら使われてしまうことになってます。

武士の時代になると、暴れ馬を上手に手なづけて初めて一人前の武士といえる、という考えだったようです。肉体改造を望まないトランスジェンダーには、武士や祈祷の考え方が参考になるかもしれません。「手なづける」というのはたぶん日本人ならではのマニアックな技巧のことだと思います。

日本人は「自然に人が手を加えることを潔しとしない」という説明がありますが、これは比較的後世の見方のような気がします。
実際はもっとアニミズム的で、人間ではない馬にも、人間と同等の魂、または人間以上の森の神霊が宿ると考えるわけですから、切り取られたからだの部分にも個別の魂が宿るという考えだったのではないでしょうか。

神々への生贄にする魚などの動物を選ぶとき、その印に片目をつぶしたというのは聞いたことがあります。まもなく別世界へ送り出されてしまうわけですが、その前にからだの一部である目だけ先に送り届けておくということかも。遊牧民の行なった去勢とはだいぶ意味が違います。
イレズミは邪馬台国時代からあったらしいですが、肉体改造というより化粧の一種なんでしょうね。

Trackbacks

コメント

詩織 : 2007年8月4日 11:11

日本人と肉体
鳩子さん、始めまして♪

れなちゃんのブログから、ちょっと遊びに来ました。少しづつ読ませていただいてますが、
うん、鳩子さんの世界が見事にブログに出ていると思います。

私には、なかなか書けないレベルの文章ですね〜♪

書かれています文章も気品があると感じます。私も気品のある文章を書きたいな〜
と思いますので、これからも機会があれば、遊びにお伺いさせていただきます。

厳しい暑さの日々が、まだまだ続きますが、どうかお体を大切に。♪

失礼いたしました♪

鳩子 : 2007年8月4日 22:24

はじめまして
詩織さん、初めまして
鳩子の世界が出ているかどうかわかりませんが、他の人の世界ではないみたいですね ^^;
この記事の本文を再読してみましたが、肉体改造というか、ある程度以上の肉体の人為的な変形についての、日本人の感じ方の歴史の気になるところを、おおざっぱにメモした文章でした。内容は悪くないと思うので、もう少し推敲してわかりやすい文章にしたほうが良いのでしょうね。

いろんな内容がごちゃまぜのブログですけど、どうぞよろしく。
暑い夏ですが詩織さんも元気でのりきりましょう♪ ^o^)//

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