自転車に乗って

散歩をしていると、ときどき自転車のおばさんが追い越してゆくことがあります。自転車に乗って上体を大きく左右に揺らしながら、危なっかしい運転の女性が、たまにいらっしゃいます。ずいぶん無理な動きをするものだと思いながら、その女性の足もとを見ると、足先はペダルの外側の端いっぱいのところを踏んで、ひざはぴったり内側に寄せる感じで……、つまり完全な内股の状態で、ペダルを垂直方向ではなく、外側方向に斜めに踏んでいました。斜め方向にばかり力が働くので、上体も左右に大きく揺れるわけです。そんな女性がスカートの裾を気にして片手でひざのあたりを押さえて、片手でハンドル操作をしている姿を見ると、倒れないことを祈るばかりです。
通学自転車の女子中学生を見ていると、足先はペダルの中ほどをしっかり踏んで、ひさもまっすぐ垂直に伸びて、無駄のない動きでした。毎日乗っているせいなのでしょう。

学生のころ、都会育ちの女の子の友だちがまったく自転車に乗れないと聞いて、驚いたことがあります。自転車に乗れない人は女性のほうが多いのでしょう。運動神経の問題というより、母親がスカートの裾を気にしたりすると女の子は自転車に乗りたいという意欲が湧かないかも。

鳩子は小学校3年生のころ子供用自転車を買ってもらって、すぐに乗れるようになったのです。でも子供用自転車を買ってもらえる子は少なくて、多くの子どもたちは、小さいからだで大人用の自転車を乗りこなしてました。大人用なのでサドルに腰掛けたら足が届きませんから、立ったような体勢でペダルをこぐわけです。普通は婦人用自転車です。けれど中には、お父さんの自転車の逆三角形のフレーム(▽)の中に、左横から右足を入れて右のペダルを踏み、からだをくねらせて左右のハンドルをしっかり持って、なんていう子もいました。まだまだたくましい子も多かった時代でした。

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コメント

雨庭みどり : 2007年4月22日 20:24

あはは、知ってます。三角乗りですね(笑。昔の自転車は、
ごつくて重たかったですものね…。それを三角で漕ぐのは
体の小さな子どもにとっては、大変なことだっただろうと
思います^^b

鳩子 : 2007年4月22日 22:03

「三角乗り」という言葉は初めて知りました。なるほど〜 ^^ゞ
検索してみたら、おじさんたちが懐かしそうに語ってるページばかりでした。
婦人用自転車(ママチャリ)が大衆化したのは戦後と書いてあったり、
でも戦時中かもしれません。女性の社会進出が進んだのも戦時中ですから。

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