やっぱりオタク?

日本文化というのは本来がオタク文化ではないかという気がします。

スポーツでも、柔道、剣道など、「道」にしてしまうわけです。そこにはとても真面目な求道者たちがいて。マラソンでも、瀬古選手・増田明美選手の時代は、とても悲壮感を感じました。最近はそういう選手は少ないですが、高橋尚子選手のはらはらさせるところは、悲壮感の延長線上のものだと思います。(柔道や剣道のことはわからないのですが)

FtMさんのサイトの中にも、小数ですが、かつてのマラソン選手のような悲壮感を感じてしまう人がいます。「がんばって」としかいいようがないような、でももう少し琴の糸をゆるめてほしいようにも思ってしまうのですけど。
果てしなく努力してゆくさまは、なんとなく「GID道」みたいで……。

MtFのGIDさんのサイトになると、法律オタク、医療オタクという感じもします。でもまだ「道」までは昇華していないというか、普通の職人さんのように、具体的な技術の細かい解説はできますが、普遍的なことを語る言葉がまだ見つからないように見えます。

鳩子のサイトはどうかというと、技術解説はあまりありません。精神論は少しあるかもしれませんが、一筋の「道」のようなものには懐疑的です。ちょうど江戸の若旦那のように、あちこちの芸や道楽に首をつっこんで、批評精神はあるけれど一つもものになりません。でも、あえていえば「茶道」に近いかもしれませんね?。
「道」というのは、どこか自閉的で、広い意味でのオタクの文化のような気がします。

ここからは脱線ですが、
ここでふと「オタク道」という言葉が既に使われているのではないかと思いました。やっぱりありました。
http://www.ne.jp/asahi/otaphysica/on/column01_0.htm このページはすごいですね。オタクとは何かが、とてもわかりやすいです。
でも現代思想のパロディとして笑いながら読むのならいいのですが、あまり真面目にラジカルに走りすぎると、けっきょく何も語らないのがオタクだという自己矛盾に陥ってしまうのではないかと心配です。
純粋なオタクは社会を動かそうとは思わないのでしょうが、普通なオタクは数がまとまってしまう傾向がありますから、社会への影響のことも考えないといけないのでしょう。

Trackbacks

コメント

まりっぺ : 2007年3月14日 22:11

オタク論
日記に貼ってあったサイトを拝見しました。すごくオタクの神髄をついていますよね。思うにオタクの当事者は自分で自分のことをオタクという認識は薄いのではないでしょうか。
でもオタクの中のオタクの人は自分がオタクであることをどこかで恥じているけど、やっぱりオタクである自分自身を肯定しているような気がします。昔、ある鉄道エッセイストがそんなことを言ったような記憶がありますね。

鳩子 : 2007年3月14日 23:32

オタク道
「オタク道」をジョークに見てしまって、気がつきませんでしたが、
「どこかで恥じている」ということですね。

恥の文化というか、『菊と刀』は読んでないので読んでみたくなりました。

私は、「オタク道」と、山本七平の『日本はなぜ敗れるのか』がだぶってしまって、
つまり、現実ではなくアメリカ軍に勝つという理想から語り始めて、旧式の明治38年製の小銃だけを持たせたら1940年代初頭においては世界最強にまで鍛え上げられた日本の軍隊の話とだぶって、悲観してしまったので、諧謔の要素を取り入れて読み直していたわけなのでしょう。でもやっぱり日本文化論になってしまうのは、しかたないです。

べにすずめ : 2007年3月15日 00:20

一応現役女ヲタとして
はじめまして。まりっぺさんのところに最近よく書き込んでいるkayocoといえば覚えていただけてるかもしれませんね。あれははてな用のハンドル・もしくはペンネームをアルファベットにしただけ、です。よろしくお願いいたします。

貼ってあったサイト途中まで読みました。とりあえず私は妄想を語るのも現実について語るのも好きな同人女ですので(しかも、天下国家を論じるのも少しは好きだし、ワイドショー的な話をするのも好きときてます、基本的におしゃべり好きなのです)なんか複雑ですね。
わたしにも理想的なオタク像というのはありますし。

まあ、いわゆるオタク論を読んだ経験は不足しているし、そもそも女オタクのメインストリームからややはずれているので「みんな違ってみんないい」と言う発想を飲み込むのは早かったかもしれませんが。
数が集まってしまえば多数派いっちょあがり、ですからね。
いわゆる「多数派」から白い目で見られる立場としては、みんな同じなのでしょう。

まとまらない意見が初書き込みですみません。なんか興味を惹かれるテーマだったものですから。失礼します。また遊びに来たいです。
http://d.hatena.ne.jp/kayoco/

鳩子 : 2007年3月15日 02:50

オタク・パロディ
べにすずめさん、初めまして。記憶にはあると思います。
鳩子と同じ鳥類どうしでよろしくおねがいします。
私はオタクという自覚はほとんどないかもしれません(?)。
ワイドショーのネタは私も好きですが、今のところこのブログではやらないです、性格はおとなしいです ^^;
ところで
「オタク道」さんのような超男性脳を、日本文化論というマジョリティに引き入れて安心してしまおうというのが、私のオタク論だったわけですけど、そんな告白をしたからといって反省しているわけでもないんです。ただし、こういう言葉の遊びという一点において、じゅうぶん私もオタク道の一端に重なり合えたような気もしないでもありません。……というような文章をオタク文章のパロディとして書くのも楽しいかもと思いました。

< 名前と、呼ばれかた | top | 上弦の月 >