犬丸りんさん、安らかに

NHKアニメおじゃる丸の原作者の犬丸りんさんが10日に亡くなったという衝撃的なニュースがありました(自殺)。たぶんとてもつらかったのでしょう。ただ安らかにと祈るしかありません。

私が最初におじゃる丸を見たのは1998年の12月ごろ。番組スタートから2ヶ月くらい過ぎたころでした。おじゃる丸のオッホッホという笑い声も可愛く魅力的で、最初に見た日のストーリーもおぼえています。
古い洋館に住む老女マリーさんの家の庭から古い壷が発掘され、それはマリーさんの青春時代の思い出がたくさんつまったもの、という話でした。幼児向けアニメでなぜこんなストーリーなのだろうと不思議に思ったのですが、このころから番組の人気が急上昇し、「まったり」という言葉も流行していきました。

登場人物に、魅力的なお年寄りが多いのです。トミーお祖父さんや、仲間の喫茶いっぷくのマスターやそのバンド仲間たち。若く美しい日々の思い出のまま故人となった祖母のサリー。骨董の店のタナカヨシコにも思い出がありました。また、長寿の亀の亀田カメ、トメの姉妹や、ヘイアンチョウ時代から生きている木の精霊のキノシタ。
やさしく、まったりとした幻のような世界の中に、青春の暗い陰も見えてしまうドラマではありました。

おじゃる丸のほかは『かんたんに幸せになりたい』など2、3のエッセイ集しか彼女のものは読んでいないので、よくわからないのですが、平安朝時代に若隠居することができたら、もっと楽になれたのかもしれないと、はた目には見えてしまうわけなのですが、「おじゃる丸」は彼女の世界の一部分でしかなかったのでしょう。
犬丸りん・かんたんに幸せになりたい「かんたんに幸せになりたい」では「おじゃる丸」には表面に出ない暗さや毒があり亡くなった直後に読むのはつらいものがあるかも。

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