恋愛詩

ある有名な作家の国語教科書批判のエッセイ(※)を読んでたら、小学生に詩を書かせるのはやめるべきだ、ということのほかに、中学校の国語教科書に恋愛詩をのせるべきだ、と書いてありました。恋する気持ちを考えたり、言葉の表現力のすばらしさを学んだり、その通りなんじゃないかと思います。(※ 丸谷才一『日本語のために』新潮文庫)
そのエッセイ集は1974年の初版ですから、30年以上前のものになります。

当時の中学生は恋愛詩は知らなくても、学校以外のところで、歌謡曲などの恋の歌はたくさん知っていました。だからそれでまにあいました。でも最近は、なぜか恋の歌というのはなくなってしまったように感じます。最近の歌の歌詞といえば「傷ついたこともあったけど、がんばって行こう」というふうな内容しかなく、ガンバレ・ニッポンじゃないけれどスポーツの応援みたいな言葉を繰り返しているだけに聞こえます。
恋の歌を知らないというのは、とても不幸なことではないでしょうか。

そのエッセイの最後のほうに、「性教育が真面目に取沙汰されてゐる御時世に、これは何といふ間抜けな……」と書かれていたのですが、そういえば、
性教育については、数年前から、一部の熱心な教師によって「行き過ぎ」ではないかと言われるようなことが行われてニュースになったりしました。そんな御時世に、恋愛詩のほうは、どうなっているのかしら、と思ったのです。あのエッセイから30年もたっているのですから、少しは改善されているとは思うのですが……。でも「性教育」ほど熱心な扱いはされていないような気もして、不安にかられます。
恋愛が何かもよくわからない子どもに、堂々と性教育がほどこされているのでしょうか。
もしそういう傾向があるなら、恋愛に対して消極的な若者が増えてしまったのは、当然だということになります。
恋愛の多くは、妊娠が可能な異性愛ですから、恋愛教育は少子化対策にもなるかもしれません。

好きな恋の詩や歌をいくつもあげられる私は、しあわせなのかも。


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コメント

みっちんぐ : 2006年8月10日 00:20

恋の詩
7年前に中学を卒業しましたが、たしか島崎藤村の「初恋」が載っていたと思います。あれは良い詩ですよね(´▽`*)
でも他にはあったかどうか分からないので、ほとんどないのでしょうねぇ。

鳩子 : 2006年8月10日 10:33

島崎藤村の「初恋」
良い詩ですね。定型詩のところも良いです。ここで読めます。
http://www.komorebi.org/book/da1001/hatukoi.htm
3度読みましたが、2度目には、ちょっと官能的すぎるかなと思いました。それで3度目には、リンゴは藤村の故郷の信州リンゴで、リンゴ畑で働く少女を思い浮かべて読みました。
解釈はいろいろですが、1回目に感じたのは、「かたみ」といっているのですから、少女はもう故人なのでしょう。林檎の比喩も単純ですし。
三省堂の教科書のページの、中学3年の国語教科書にあるようで、少し安心しました。

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