男女の人口比の不思議

小学生のころ、私のクラスの男子の数は女子より2人多かったので、運動会で男女がペアになって踊るお遊戯のときには、1人の男子が女子の役をやることになりました。私は男の子だったのですが、なぜかその役には私が選ばれました。生まれる子どもの数は、なぜか昔から男子のほうが少し多いですから、そういうこともあるのでしょう。

なぜ男子が多く生まれるのかについて、男子は夭折しやすいので、成人になれば男女は同数になって、自然はうまくできているのだなんていう人もいました。
最近は医学の進歩のおかげで男子が早死にすることが少なくなり、国の統計資料によると、40代まではまだ男子のほうが多い数字になっています。50代になってやっと同数になります。20代〜30代の適齢期で、男子のほうがかなり余ってしまいます。
日本の人口全体では男性のほうが少ないのですが、県別に見たとき男子の比率が一番多いのが神奈川県だそうです。その理由というのは、地方から就職のために首都圏に移住するのは女子より男子が多いためで、神奈川県の20〜30代では男子が女子より1割以上多く、そのために神奈川県の男子の比率が多くなるようです。昔なら東京都へ移住した人が多かったのでしょうが、今は周辺県ということなのでしょう。

男子に多いトランスジェンダーや性同一性障害といったものは、生まれたときから先天的にそうなのだという論が最近あります。もしそういう男子を本来は女子とみなすと、生まれる子の男女の数の差はかなり少なくなるか、あるいは同じくらいになるかもしれませんが、どうなのでしょう? 男女同数が本来の自然現象だという考え方もあるかもしれず、となるとなぜ自然は一部の女子を男子の形で産むというややこしいことをするのでしょう??。

けれど先天的なものだとはいちがいに言えないようにも思います。
現代の哲学や社会学などの進歩が停滞する中で、なぜ自然科学だけが進歩を続けているように見えるのかも不思議です。たしかに効率化という面での技術は進歩しているのでしょう。また日常生活では1+1は2で、それは不変の真理であって科学とはそういうものなので進歩が後退することはないように思いがちですが、歴史に名を残す数学者たちはそのようなことは言わないそうです。けれどそういう日常感覚をもとにして、人文科学の停滞からくる一種のニヒリズムの裏返しのようなかたちで、自然科学を無条件に信じてしまうような風潮が広まっていますので、「先天的なものだ」という論をたいした検証もなく信じるわけにはいかないのではと思います。

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