松田聖子の時代

松田聖子の『Bible』という2枚組のDVDを、Book off で見つけて見てみたことがあります。
ちょっと面白かったのは、米国進出のころのプロモーションビデオのようなものがいくつか。話題になったダンサーのジェフ君が出演していたかどうかはわかりませんが、悩ましげな下着姿で写っている聖子ちゃんを見ることができます(歌手のマドンナのまねかもしれませんけど)。短いラブストーリー仕立ての映像には、彼女らしいちょっと繊細な雰囲気も出ていました。
他には、デビューのころのグリコのポッキーのコマーシャルのために撮影されたと思われるお宝映像もありました。

1980年代で正統派アイドルの時代は終わって、だんだんと男の子たちは二次元アイドルにシフトしていったのでしょう。
悲しい恋のストーリーをその物語のヒロインとして歌い演じていた歌手は、80年代で終わってしまいます。最近の歌は人生の応援歌みたいなのばかりで、ああいう言葉に空虚なもの感じてしまうのは、古い世代ということなのでしょう。悲しいヒロインを演じることのほうが「ぶりっ子」でウソっぽいと見るようになってしまったのでしょうか。
松田聖子以前のアイドルも本当はみんな「ぶりっ子」だったのですが、松田聖子の時代に初めてそう呼ばれることになったのは、次の時代へ移行する最後の時代だったからなのかも。……やっぱり「最後のアイドル」だったんですね。

物語性のようなものは消えてなくなってしまったのでしょうか。今もあるとすれば、歌手本人の私生活です。それはとてもワイドショー的なものになっています。こういうのが好きなのは女性たちのほうです。男の子たちはそういうものに女性の恐さを感じてしまいますから二次元アイドルへ向かってしまうのかも。あまり男性受けしなくなったアイドルの最初も松田聖子だったみたいです。
けれど、ああいう私生活自体も、作られ演じられたものにすぎないのでしょう。物語の時代に帰りたいですね。

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