ヒヤッとする話

ばれそうになったとき、ヒヤッとすることがあります。

むかし見たマンガでいうと、手塚治虫の『キャプテンケン』に出てくるうりふたつの少女と少年の話。二人は同一人物ではないかとやきもきさせられました。
少年が手に怪我をして包帯を巻いて登場したかと思うと、同じ日の別の場面では少女が同じところに包帯をして現れ、周囲は驚きます。ヒヤッとしました。
また、少女が立ち去った方向から、しばらくして少年が現れたりします。なぜ同じ方向からなのでしょう。

60年代ごろのテレビドラマやマンガなどには、素性を隠していた正義のヒーローが多かったです。上の年代の人が見たという月光仮面七色仮面まぼろし探偵など、たぶんマスクの下の素顔は、少年または青年の探偵だったのだろうと思います。アニメのエイトマンは東八郎という探偵でした。他にも宇宙から来たという素性を隠しながら活躍するヒーローもいました。そしてドラマの中で素性がばれそうになったとき、見ているほうもヒヤッとしたものです。
アメリカ映画のスーパーマンもクラーク・ケントという新聞記者のことでした。こういう素性を隠して変身するストーリーは世界中で共通して受け入れられるのでしょう。
商人に変装する水戸黄門もばれそうになることがあります。けれど黄門さまはばれても致命的なピンチにはなりませんから、ユーモラスな話になってゆきます。

『おじゃる丸』に出てくるコーヒー仮面は、公園のゴミを拾い歩いて環境を守る正義のヒーローなのですが、本当は喫茶店のマスターです。彼が変身する場所は、なぜか古めかしい電話ボックスの中。時代設定がアバウトな話なのですが、昔の電話ボックスは小さい窓があるだけで下のほうは外からは見えないようになっていました。昔は電話ボックスの中でさまざまな"変身"をした人々もいたかもしれません。

ビデオで見た美空ひばりのドラマで、お城を乗っとられて、そのときお姫様だけ脱出できたのですが、後で殿様の家臣がお姫様を探して歩く話がありました。素性を隠して芝居小屋にいる少女が姫に違いないということになって、姫のからだのどこそこにアザがあるのでそれが確認できれば間違いないとその侍は言います。ヒヤッとしました。けれど少女は見せたくないと言います。養父も、いくらお侍とはいえ、見知らぬ男に年頃の娘が肌を見せたくないというのはもっともであって、お引き取り願いたいときっぱり。
ちょっと肌を見せれば、お姫様に迎えられて食うに困らぬどころか、バラ色のような生活が待っているのに、娘として肌を見せるわけにはいかないという話。良い時代でした。

素性を隠すことが限りなく愛に近かった時代があったのでしょう。

Trackbacks

コメント

ハニー : 2005年10月2日 19:02

懐かしいお話ですね〜〜
そう言えばリボンの騎士もそうでしたね。
サファイヤ王子なんですがほんとは女の子だよね。
私は月光仮面世代ですから懐かしいですね。
今思えば何で拳銃持っているのか不思議ですね〜〜時代物では琴姫七変化とか懐かしいですね。
素性を隠すヒーロー今の時代にこそ必要かも知れませんね。

鳩子 : 2005年10月2日 23:52

琴姫七変化
ハニーさんどうも♪ 琴姫七変化、ありましたよね。
ボンカレーのCMでも有名な女優さん。
http://www.kawachinagano.com/kotohime/sr_data/sr_data.cgi
琴姫は男装もしてたっていうことですよね。
リボンの騎士もどちらかというと男装でした。
もっといっぱい思い出せたらいいですね。

ハニー : 2005年10月4日 20:02

鳩子(^o^)さん
琴姫七変化見せて頂きました。
懐かしい写真がいっぱいでした。
ありがとうございました。

鳩子 : 2005年10月6日 12:02

画像コレクション
マニアの人の画像コレクションのサイトでした。
面白かったですね。(*^o^*)

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