初めてのブラの思い出

 去年9月に書いた思い出話。好評(?)につきブログにも……というわけですが、写真は別のものにしました。

 私が六年生のころ、いちばんショックを覚えたのは、いつのまにか身長が姉を越えていたことです。それまでは一緒にいることも多く、仲の良かった姉と私とは、何かが違うことに気づかなければならなくなったのです。
 中学生になると、同級生の女の子たちの胸のふくらみが気になるようになりました。それにひきかえ、私が内緒で女の子になるときの胸は、実に貧弱なものでした。
 女の子たちのブラウスの背中から下着が透けて見えることもあります。そういえば姉も胸がふくらんでいて、ブラをしています。運良く私は家の奥の押入れの隅に詰め込んであった包みの中から、姉の古いブラを見つけ、これを着けてカップの中に何かを詰めることを思いつきました。私は自分の靴下を丸めて入れてみました。そうして女の子になって鏡を見てみると、なんとか年ごろの女の子のスタイルに見え、ほっとした気持ちになれたのです。

 そのころ私は、夜、ふとんの中で、指で自分の乳首をいじっていたことがあります。錯覚だったのかもしれませんが、指に小さいしこりのようなものを感じたことがあります。その小さなしこりが、二、三ヶ月もするとだんだんふくらんでくるのではないかと思いました。それはちょっと怖いことでもありましたが、新聞ではスポーツ競技で優勝した女子が検査を受けたら本当は男子だった(いわゆる半陰陽だった)という記事を読んだことがあり、その逆のこと……つまり本当は男の子でなくて女の子だったということが、自分のからだに起こるかもしれないと思ったのです。私は眠れない夜を何日か過ごしました。

 数日後、たぶん私に他に熱中するものができたのでしょう。他のことに熱中した途端、眠れなかった夜のことは忘れてしまっていました。何ヶ月かして、あの眠れなかった夜のことを思い出し、ふとんの中でまた乳首をいじってみました。小さなしこりのようなものは、特には感じられませんでした。その後もときどき思い出しては指でいじってみたのですが、とうとう私の胸がふくらむことはありませんでした。

Trackbacks

コメント

雨庭みどり : 2005年7月4日 20:51

このシリーズの大ファンです^^
すみません、私的に余裕がないうちに、すごく精力的な力作が並んでいて
びっくりしながら、しばし夢中になって、拝読させていただきました^^。
ここ数本、夢のように別の世界へ誘ってくれるエッセイですね…。

ところで、やはり一番私が好きなのは、この少年時代の思い出シリーズです。
いつも、すごくすてきです。ページの中に、首根っこを掴まれるようにして
引き込まれてしまいます。時代の息吹も感じますし、ご姉弟の関係もわかる…
お姉さまの会話などないのに、何となく、鳩子さんのお写真のイメージから、
お姉さまの姿までが浮かんでくる。不思議な力を持っている文章だと思います。
すみません、思わず書き始めて、まとまりがなくなりました。でも、好きです。
私は、このシリーズの大ファンですv(^^)

鳩子 : 2005年7月5日 02:41


みどりさんの「GIDを考える」シリーズを見て、ガラスの靴シリーズを書いたのです。

思い出シリーズは、9月のと同じ内容で、そのときもコメントいただきました。ありがとうごさいます。
6年生から中学1年にかけて、背がぐっと伸びたり、発毛に気づいたり、自分のからだがどんどん変わっていったのです。あのときは本気で胸が大きくなるんじゃないかって思いました。後から思えば、ただの妄想だったのですけどね。

ブログのアクセス数維持のため、下着やフェチやSMネタが必要のようですので再録のようなかたちになりました。

雨庭みどり : 2005年7月5日 20:08


同じ内容でしたか…。私は続編かと思って読んでいましたf^^
でも、このテーマでこの時期の思い出ものをお書きになると、
独特の香りを漂わせられるような…^^。麝香?かしら^^。

アクセス関係のご苦労、私も身に憶えがあるような気がします(爆)。

鳩子 : 2005年7月6日 01:15


同じものでごめんなさいね。
書いてない忘れられない思い出も、まだいくつかあるにはあります。でもちょっと性的なことがからんできて、書き方がむつかしいですね

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