魔性のヒロイン?川島芳子

歴史雑誌の特集号で「魔性のヒロイン」という本。「男装の麗人」川島芳子の話も載っていました。
書いた人は久米昌文という先生、どこかで聞いた名前で。去年の秋ごろ、江戸時代の変成男子についての文献を研究発表された先生ですね。pdfかなにかで見ました。川島芳子という人についてはほとんど名前しか知らなかったのですが、いろんなことが書いてありました。

生まれは中国人で、清国の王族というか「世が世であれば」王女ですね。日本軍の川島という人の養女になって、日本に来て綺麗だけど男まさりの少女時代。でも養父はだんだん彼女を異性としてみるようになって、16歳のときに中国の兄のところへ連れられて行って、養父はその兄に彼女との結婚を申しこんできたとか。芳子は、それがいやで18歳で髪をばっさり切って、男装するようになったらしいです。
21歳で蒙古の人と結婚したときは昭和になっていて、すぐに離婚。
その後、上海をかわきりに、中国各地で、日本軍の将校の男たちと次々と関係を結んだり、スパイ工作をしたり、男装で軍隊をひきいたかと思えば、華麗なドレス姿で社交界の花となったり。
辛亥革命で故国(清国)を失った彼女は、男たちの戦争の大義名分がちゃんちゃらおかしく見えて、それなら男たちを手玉にとってやろうという一種の「遊び」に生きた女なんだと久米氏は述べています。戦争がなかったら違う生き方だったのかもしれません。

彼女は年とともにひっそり地味に暮らしていたところを終戦となり、中国軍につかまって銃殺刑。40歳を過ぎてました。
彼女は当時の日本の女性雑誌をにぎわしたヒロインでもあり、少女たちは宝塚の男役スターを見るように夢中になって毎月の記事を読んだとか。
彼女のような激しい生き方は、遠い世界のもののような感じにうけとめてしまいがちですが、時代のスターあり、時代に翻弄される人あり、いろいろなのでしょう。

Trackbacks

コメント

まりっぺ : 2005年7月16日 20:25

長編小説『男装の麗人』
以前、まりっぺの日記で『男装の麗人』というドイツの長編悲劇の要約を紹介しています。
http://2.suk2.tok2.com/user/cherrygirl/?y=2005&m=04&d=08&all=0

鳩子 : 2005年7月16日 23:44

『異形の王子の悲劇』ですね
『異形の王子の悲劇』についてのページ拝見しました。
王家は男子しか継げないので王女が王子になりすますというのは漫画の「リボンの騎士」と似てますが、すさまじいドラマ展開になってますね。完全に運命に弄ばれてしまった感じ。ふられた従妹の復讐というのも恐ろしいですね。

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