後ろ姿

  最近の男の子は、トイレでおしっこをするのにしゃがんでする子が多くなっているというニュースが、しばらく前にありました。外にこぼれてしまったものを、お母さんがお掃除するのは面倒だといって、しゃがんでするようにしつけているというケースが多いのだそうです。
 鳩子も大人になるにしたがって、どういう服装のときもしゃがんでということが多くなりました。

 また、戸籍の性と異なる表示のあるトイレに入ることは、法律では云々という話もあるのですが、庶民生活の長い歴史では、性別は服装や髪型で認識してきたこともあり、トイレでは異性の服装の人が入ってくることのほうが大きな違和感が生じます。トイレで他人どうし顔を見合わすことは女性どうしではあまりないでしょうけど、なぜか男性どうしではあるようです。ちょっと羞恥心が違うのでしょう。まんいち質問を受けたらGIDですと言えば今は通ると思います。GIDの語義にこだわる必要はありません。見た目の違和感が少なければですけれど。

 見た目の違和感といえば……、自分の今の年齢ではとても女性に見えないので、もうそういう服装はやめて、綺麗に見える人をホームページなどで遠くから応援することによって、自分の気持ちを保とうとする人が、とても多いということです。そういう判断は、女性的な羞恥心の気持ちから生まれるものであって、気持ちが変らないのだろうと思います。

 『鳥部山物語』という室町時代の稚児と僧の恋愛物語を読むと、稚児の美しさについては、やはり髪型や服装のことしか書いてありませんでした。ただし後ろ姿のことは書いてあります。道を歩きながら他人の顔をじろじろ見ることは、今の人もあまりしないと思いますが、後ろ姿はじろじろ見る、というのは室町時代も今もあまり変らないということなのでしょう。注意しないといけません。

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