エリザベス会館のこと

 15年も前のエリザベス会館の思い出。良い面の話。
 いわゆる純粋に「趣味の女装」の人とも、ファッションのことやなにやらで共通の話題が持てたのです。コンテストのイベントもあって、中にはそれに熱中する人もいて「競技女装」なんて言われることもあったらしいですけどね。体形による服装の選び方や、顔だちによる髪型やメイクの工夫。そういうことに熱心でした。

 もう一つは、普段の社会的な地位や立場に関係なく、みんなが平等だったこと。一種の秘密クラブのようなものともいえたのですが、それはともかく、お互いの普段の立場は知らないわけで、平等であるということは重要なことでした。
 最近流行のカミングアウトをすれば、もう社会的な立場がいやおうなく付いてきてしまいます。よい意味でも悪い意味でも「アマチュア」だったからできたことなのかもしれませんけど。

★ちょっと補足しますと、今から思えば料金に割高感があったかもしれません。その後はずっと据置のようなので今はそうではないのでしょうけど。常連さんは、独身者で親と同居という人が多かったみたいです。独立して借家暮しの人には苦しかったそうで、近くても縁のなかった人も多いです。けれど、メイクもできない、ファッションも選べないという人には便利なもので、黙っていても一通りのものがセット販売のように付いてきて、まあ、そこが「商業女装」と言われた由縁なのでしょう。
また、金額は比較にならないほど高額ですが、近年はGID産業も発達して、お金さえ出せば「望みの性」が買えるかのような風潮も一部にあるのかもしれません。

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