竹次郎の出産

江戸時代の文政年間のころ、江戸の内藤新宿(今の新宿)の大宗寺の門前のそば屋の出前持ちの竹次郎が子どもを生んだという瓦版が飛ぶように売れたという話。武光誠という人の本に載ってました。
竹次郎は実は22歳の女性なのですが、ふだんからずっと男のかっこうをしていたので、まわりからは男が子どもを生んだとさぞかし驚かれたようで、瓦版を見た人がどっと見物に押し寄せて来て、そば屋は大繁盛だったとか。

竹次郎は粋な男の身なりだったので、お寺詣りに来る女性たちの憧れのまとだったと、武光氏は書いています。新宿のある人によれば「宿場中の飯盛女の憧れだったらしい」とか。

竹次郎だけでなく、男装する女性や、その反対の男性は、そんなには珍しいことでもなかったような時代です。
竹次郎のその後や、生まれた子どもの父親についてはわかりません。

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