恋愛小説の少女に

 中学生のころ、あたしがいちばんたくさん読んだ本は、残念ながら世界名作文学ではありませんでした。いちばん読んだ本は、姉の持っていたペーパーバックスの何十冊もの恋愛小説でした。アメリカの翻訳物で、カラー印刷の表紙の絵が綺麗で、のちの「ハーレクインロマンス」のようなものなのかもしれません(性愛描写は当時はキスまでです)。
 内容は類型的なストーリーばかりで、題名を憶えているものすら一つもないのです。でも読み始めると止まらなくなってしまい、姉の持っていたものは全部読んでしまいました。読んでいるときのあたしは、ヒロインの少女になりきっていたみたいです。
 その後も小説や映画を見るときはやっぱり女の子になっていました。けれどマンガを読むときは少年になっていました。手塚マンガとかの少年の絵には違和感がないんでしょうね、たぶん。映画の男性にはとてもなりきれません。
 こういう年齢のころは、もっと文豪と呼ばれる人のものをたくさん読んでおけばよかったと思っています。

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