男性の理想

 男女の性差の特徴として、男は自立心が強く単独行動を好み、女は依頼心が強く集団行動を好む、と書いてあるHPがありました。どうでしょうね? なんとなく、恋人どうしや夫婦関係の中だけのことを言っているように見えます。女性が彼と一緒にいたいという気持ちを「集団行動を好む」と表現したのでしょうか。
 人類の歴史をふりかえってみれば、いつも群れて行動してきたのは男性たちのほうです。狩猟にしても、戦争にしても、男性たちは一糸乱れぬ行動が得意でした。そのような行動では、上下の指揮系統が徹底していなければ危険に陥りますから、それが人間の上下関係に発展して、政治集団もできあがります。
 女性はいざとなれば一人で出産も子育てもできます。他の女性たちと嫉妬しあう関係よりも、身内の中での関係を好むのかもしれません。家を守ることがとても宗教的だった時代には、女性はみんな巫女だったのでしょう。時代は婿取りの時代から嫁入りをする時代に変わってゆき、それはつまり、古代からの神が力を失った時代になった証拠なのかもしれません。
 孤独な詩人や芸術家、孤高の学者、頑固な職人さんなどは、組織に生きる男性たちの憧れの存在です。才能さえあれば自分だってと思うでしょう。そこで男性たちは、せめて身近な技術やメカなどに没頭してゆくことになります。男性たちの憧れの芸術家や学者は、戦争社会が作り出した偽りの男性像とは違った、理想の男性の姿なのだと彼らは直観しているのかもしれません。

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