青春の挫折

「青春の挫折」という題名のエッセイを以前から考えていたのですが、テーマは「モラトリアムとトランス」について。
若い時代に女性装が好きで結婚を期にきっぱりやめる、そういう生活は江戸時代の若者にも見られます。現代の人でその後も継続するのは一種のモラトリアム人間だからで、一面では大人になりきれない人間、他面では半人前の自分を謙虚に見つめ続ける人です。大人になりきれないといっても、現代人は皆どこかにそういう部分を持っています。
技術革新によって人間にできないことは何もなくなったかのような社会。本来の自分が世間に認められていないのはおかしい、もっと無限の可能性のある自分があるはずだ、そう考えると、自分の性にさえ不満を覚えてくるのですが、そのような若い理想と性同一性障害との境界はあいまいで、揺れ動く心、そして挫折さえもできないなら、もう一度青春の意味を考えてみるのもよいのかも。

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