世代と小グループ

 本屋さんの子どもの本のコーナーへ行くと、「一年生の童話」みたいなタイトルで「六年生の童話」まで揃っていることがあります。お母さんが子どもに買い与えるときに、迷わずにすむそうです。それで五年生の子はもう「四年生の童話」は読みません。本当はどの本も面白いのにね! それから日本人は大人になると童話は読みません。最近は若い女性で童話の好きな人は多いですが、それはマニアックな話で、一般の人は読みません。童話は子どもが読むものだからという考えがあるからです。世界の児童文学の名作といわれるものの多くは、家族そろって親しむための物語というか、いわばホームドラマですが、そういうのばかりだそうです。
 焼跡派とか闇市派とか、世代論も日本人は好きなのかも。いろんな人の会話を聞くと、自分より少し下の世代は全く新しい感覚の世代で自分が旧世代の最後だなんて、そんな話をする人がどの世代にも多いです。ファッションや流行語などの共通体験があるのが同世代ということでしょうか。
 学生だけが使う隠語というのも昔からありました。ほかにもいろんな小さいグループを作るのが好きな人種のようで、グループ内でしか通用しない言葉がどんどん出来てゆきます。お役所や特定企業内でしかわからないような漢字音読みで聞いただけでは意味もわからない言葉も多くて、それを結婚式のスピーチなどで平気で使う人も多いです。言葉だけならいいのですが、狭い範囲でのルールを外へ持ち出す人もときどきいます。成人式で暴れる若者や、政治家や官僚の不誠実な態度は、そのたぐいなのでしょう。

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